スタンド攻撃される9

“ ヴンゥゥゥゥーーーン ”

気持ちよく寝ていたのに、その音が耳元で鳴り響き起こされた。

「この音はなんだろう⁉️」

鬱陶しいような不快な音だが正体がわからない…

電気をつけて部屋を見るが特段変わった様子はない。

その時!

黒い小さい物体が目の前を横切る。

「蚊だ?‼️」

これはスタンド攻撃だ!
敵スタンド名は
“ 蚊 of the 耳 (カー・オブ・ザ・イヤー)”

蚊というものは、蚊が鳴くような… で形容されるように、か細いような、かすかな 羽音のイメージなのだが、今回ばかりはモノが違う?

蚊が鳴くというより
蚊が叫ぶ!
蚊が唸る!
蚊の慟哭を聴け!
蚊のエキゾーストノート!
それくらいの爆音である。

時計をみると午前二時
フミキリに望遠鏡を担いで行く時間である。
見えないモノを見ようとした時間である。

この丑三つ時になにさらしとんねん?という話である。

「とっとと寝ないと明日の仕事に差し支えるわ! お肌が荒れるわ!睡眠が大事とカイロの先生が言ってたわ!」という話である。

しかしながら不思議なもので、あんなに爆音を轟かせながら姿が見えなくなる。

そのくせ、こっそり血を吸って痒み成分を残すという…恩を仇で返す極悪非道な行いをするのである。

こんな時に思うのである。

「ケイタイやらSNSやらパソコンやら進化するのはいいけど、蚊がすぐさま発見できる いやさ ボウフラが湧かないような研究する奴ぁいないのかい⁉️ どうなんだい ジョ◯ズさん、ゲ◯ツさん、ザッ◯ーバーグさんよ‼️」

支離滅裂な八つ当たりである。

それくらい蚊によって人生が左右されるのである。

かくなるうえは、アー◯ノー◯ットを出撃させるしか手はない。

この豚さんが?果たして、あの完全形態に入った蚊をどこまで止められるかわからんのだが、期待するとしよう。

…..
…..
…..

あれ朝だ?
寝てた?

蚊はみあたらないけど寝れた?

豚さん勝ったのか?

わからん
まだわからん

今夜再戦する可能性もある。

心してその時を迎えよう?

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