お盆を迎えて、故郷へ帰省されたり旅行されてる方も多いかと思います。
水の事故、車の事故などには十分注意していただきたいと思いますm(__)m
さてお盆ということで・・・
少し涼しくなるようなお話をしたいと思います。
ちょっと怖いお話ですので苦手な方はご遠慮くださいませ。
あれはもう10年くらい前のことですかね。
夏の終わりの夕方、私は自宅の二階の書斎で書き物をしていました。
家族は出かけていて家には私一人でした。
隣の寝室の方から何か聞こえたんですね・・・
「・・・」
何か声のような音のような何かが。
寝室へ行ってみましたがもちろん誰もいません。
少しその場にいましたが、特に何も聞こえず。
「気のせいだったのかな」
そう思い書斎へ戻りました。
そしてまたしばらくしましたら
「・・・」
やはり寝室から聞こえます。
もう一度寝室へ行ってみました。
が、誰もいません。
「2回も聞こえたんだから気のせいじゃないよな」
私はそう思い再び寝室で様子を見ました。
しかし音は聞こえません。
「変だな」
そして寝室を出ようとしたその時
「に げ ろ」
確かに”逃げろ”と聞こえました。
すごく野太い声で・・・
しかし誰もいないのです。
クローゼットの中、ベッドの下
人が隠れそうなところは見たのですが誰もいません。
「聞こえてはいけないものが聞こえたのか」
脈が速くなり青ざめていく自分がわかります。
「に げ ろ」
再び聞こえました。
あきらかに何かがこの部屋にいるのです。
人ではない何かが・・・
「に げ ろ」
声がする方向は同じようです。
寝室の右奥当たり・・・
少しづつその声がする方向へ近づいていきました。
「に げ ろ」
私を近づけたくないのか。
その姿を見られたくないのか。
その言葉の意味はまだわかりません。
しかし逃げるわけにはいかない私は、とうとうその声がする正面に立ちました。
「に げ ろ」
確信しました。
その声は寝室右奥においてあった箱の中からするのです。
当然人など入れるはずもない小さな箱です。
むろんペットも飼っていません。
恐る恐る箱を静かにあけます・・・
そこには
昔、娘に買ってあげた”ド○えもんのちくたくパニック”というおもちゃのド○えもんが横たわっているではありませんか。
そのおもちゃは、レールのマスを動かしド○えもんを制限時間内にスタートからゴールまで導くゲームです。
「にげろ にげろ テレレレッテテー(^^♪」
軽快な大山○ぶ代さんの声でよく遊んだものです。
電池が切れたのでそのままほったらかしておもちゃ箱にしまっておいたんですね(^-^;
スイッチが入りっぱなしだったので、電池が多少復活して声が聞こえたようです。
いやぁ怖いですよね。
みんなのド○えもんが、あのような野太い声で私を恐怖に陥れるとはだれが想像したでしょう。
遊ばなくなったおもちゃに宿りし魂・・・
「ねえ もっと遊ぼうよ」
私たちに訴えかけているのかもしれません。
スイッチ切っとけ! て話なんですがね(;・∀・)